仏教は紀元前5世紀頃に人である釈迦国(今のバングラディッシュ辺り)の王子、ゴーダマシッタルダによって
創立され、多民族が信仰する世界宗教です。
これら3枚の写真は「仏足石」と呼ばれるものです。
釈迦が悟り得て仏陀となり、死んでいく(入滅する)時に「私の偶像を作ってはいけない」と言葉を残したそうです。
で、人々は像を作る事が出来なくなったので、あたかもそこに仏陀が立っているかの如くをイメージするために
写真のような「仏足石」を作ったわけです。奈良、薬師寺の仏足石が国宝なのはこんな理由からです。
紀元6世紀頃に仏教が日本に伝来してきました。
もうこの頃には非常にたくさんの偶像(仏像)があっちこっちで作られていました。
釈迦が死んでから400年くらい経った頃にもう既に人々は釈迦、仏陀をイメージできませんでした。
伝わっている話を聞けば「仏陀は光り輝いていたそうだ」、というばかりです。で、人々は光輝く人をイメージしてキンピカに光輝く仏像をつくったのです。で、キンピカに光り輝く人を「金人」と言いました。
この仏像「金人」が設置される建物(お寺)のことを「金堂」というのです。
インドで創立されて1100年、ヒマラヤ山脈、ゴビ砂漠、中国大陸、朝鮮半島、陸路経由で日本に伝わりました。
二度にわたる翻訳と編集。オリジナルとはだいぶかわっているはずです。
仏教には大きく分けて2種類あります。
一つは釈迦仏教で紀元前5世紀のものです。
もう一つは阿弥陀仏教で紀元1世紀頃のものです。
悟りを得て仏陀となった釈迦はこの阿弥陀仏教なるものを全く知りえません。
500年後の弟子達が考え出したものです。
釈迦仏教は如何に悟りを得るか?。であり
阿弥陀仏教は如何に民衆を救済するか?です。
日本の仏教は概ね阿弥陀仏教です。
原始仏教から非常に多くの改変、編集が加えられています。
日本のお坊さんは妻帯し、家など資産の保有が自由ですが他の国の仏教では考えられない事です。
現在、日本には大きくわけて13の仏教の宗派があります。
宗派といっても一つの学問の中の学派といったような感じの別け方です。
奈良時代の僧侶は6宗兼学または8宗兼学といって多くの宗派を勉強する必要がありました。
またそれぞれの宗派の中にさらに宗派が存在しています。
下記は大きく分けた13の宗派です。
(13宗派の判りやすい説明その1。)+(13宗派のわかりやすい説明その2.)
概ね仏教は人の生き方を説いています。
人の生き方を説くようにして如何に悟りを得るか?といったような事を述べています。
人はどやって生きるべきか?そして仏教では人は死んだらどうなるか?
を説く過程で極楽や地獄のお話が出てきます。
そして仏教では、各宗派によって少しづつは違いますが
「人はこう生きるべきだ。」と説くわけです。
(神道は人に一切ものを言いません。人が何か間違った事をすると雷当てたりバチを与えるだけです。)
下記が一番簡単に極楽浄土へ行ける念仏です。
浄土宗とか浄土真宗の宗派です。生きている間に人は悟りを得る事は出来ない!と言っています。
あの世、極楽浄土へ行って阿弥陀さまの元で悟りを得ましょう、といっています。
死ぬ前に心の底から「ナムアミダブツ」と念仏を唱えると極楽浄土へいけます。
極楽浄土で、既に悟りを得ている阿弥陀仏さまに帰依して(南無して)、仏法を教えてもらって
極楽浄土で悟りを得るのです。
紀元6世紀頃に仏教が日本に伝来してきました。ただ単に宗教の仏教だけではなく
農業や工業、医療に文化など多彩の知識と情報をもたらしました。
また当時の政府はこの仏教の教え、仕組みを統治の手法として採用しました。
宗教に寛容な(別に言えばあいまいな)日本のなかでは仏教以前の色んな宗教が
仏教みたいに姿を変えて混合していきました。
禅は日本では一番新しい仏教で12世紀頃に日本に伝来してきました。
現在では大きくわけて13宗派あります。
禅は座禅して瞑想する事も大事ですが日々の正しい生き方の実践も大切な事です。
他の仏教では「生き方」を考えることが大事なようですが禅では日々の生き方そのものが定義
され、マニュアル化されています。朝、起きる作法、ご飯を食べる作法、掃除の作法、色んな作法が
あって正しく実践、行動することが求められます。
このマニュアル化が当時日本に台頭してきた武士集団にマッチしました。
武家の菩提寺が概ね禅宗派なのにはこのような理由があります。
また武士は戦場でいつ死んでも良いように背中などに仏様の刺青をしていました。
戦がなくなると仏様の変わりに桜吹雪の刺青をいれた武士(遠山金四郎)なんかがでてきました。
チンピラヤクザはこれを真似しているだけです。意味もわからず刺青いれるのは考えものです。
概ね刺青の中に含まれている金属によって遠い将来にガンになって死亡します。痛くて苦しいです。
補足事項:**********
その1.
さて、あなたは既に多くの仏教寺院や仏像を見たと思います。
しかし、その中にはかつては仏教ではなかった宗教もあります。
その一つが景教です。
日本に持ち込まれる前には中国にありました。景教がその一例です。
お寺の建物もお坊さんの格好も他の仏教と同じ姿をしていました。
しかし実際は、キリスト教ネストリウス派だった例もあります。
太秦景教流行中国碑
日本国内では景教のお寺は.
と呼ばれていた時代もあります。時が経ち広隆寺となっています。
しかし寺の領地だった地名はそのまま残りいまでは太秦うずまさと呼ばれています。
広隆寺の中に博物館がありますが非常に強くメソポタミアを感じます。
また仏教の宗派の中で真言宗(密教)がありますがヨーロッパの研究者の中にはこの真言宗が
キリスト教ネストリウス派からでていると言う人もいます。
ここで言いたいのは、現在の日本の仏教は神道以外の古代からの天国や極楽を説く
いろんな宗教が混ざって混合して、今の仏教のスタイルになっている、という事です。
その2.新興宗教
明治以降に非常に多くの新興宗教が生まれました。
大半は大本教という新興宗教から派生分派したものでなんやかんや本当にたくさんあります。
信じるのも構いませんがほどほどに、中庸の心で接してください。
お金を要求するようなら???な嘘っぱち詐欺です。
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