金閣寺
金閣寺到着まで
スタート!
皆さん、学校から何か課題はでていませんか。

(外国のお客さんにインタビューする課題がある場合)皆さんは最初になんて声を掛けますか。 

?????。 

いい方法がありますよ。自撮りしている外国のお客さんがいたらぜひ、声をかけてみてください。

さあ、「写真撮りましょうか」って、なんていいますか。

May I take your picture?  

でもいきなり、声を掛けますか。

日本では「すみません」、とか言いませんか。

なんていいますか。

Excuse me. 
May I take your picture?

の後、どう続けますか。

どこから来たのかとか興味ありませんか。なんていいますか。

Where are you from? いいですね。

そこまでいったら私が皆さんと一緒に外国の方と写真を撮ってあげますよ。一緒に入ってもらいましょう。

金閣寺は外国のお客さんが多いので金閣の前でやってみましょう。
総門まで
正式な寺の名前、

鹿苑寺の説明
こちらが金閣寺の入り口です。

鹿苑寺とありますが、金閣寺の正式な名前は鹿苑寺っていいます。

これは金閣寺を作った足利義満の法名、法名ってわかりますか、亡くなった後の仏教徒の名前ですね、義満の法名の鹿苑院にからきています。

こちらが金閣寺の全体図ですね。今ここにいます。池の周りをまわって金閣を見て戻ってきますよ。

こちらはユネスコの世界文化遺産を示すプレートです。

もともとは西園寺公経というお公家さんから義満さんが譲り受けて1394年に改造したものです。当初は別荘として使われていましたが、義満さんが亡くなった後に禅のお寺になりました。


中門を入って

左側の土壁の近くを歩いてもらっていいですか。右側をチラ見しないでくださいね。金閣の印象が薄くなりますからね。出来るだけ壁の近く・・・はい此処で止まって、はい、どうぞ。
鏡湖池の前で
外国人観光客との
交流
写真をとりましょう。さあ。課題です。誰か、最初に声をかけてください。(皆なソワソワしだす・・・・中に、勇気のある子がいるので褒めたくって・・) 

Good !

May I take your picture?  ・・・・・
方丈の前から金閣舎利殿の近くへ
方丈と枯山水の
関係の説明
(そのあと、方丈の説明)方丈の前に龍安寺と同じように白い砂利の庭があるのは何故でしょうか。

通常は本堂の南側に白い砂利の庭がありますよ。???。 

太陽はどちらにありますか。そうです。

太陽の光や月の光を部屋の中に取り込むために建物の南側に砂利を敷き詰めているんですね。昔は電気がありませんでしたからね。では次へ。
陸舟の松の説明 これは陸舟の松といいます。

もともと義満クンが持っていた盆栽です。

義満くんが亡くなったあと、ここに植えられたもので600年の歴史がありますよ。

何の形かわかりますか。帆掛け船の形をしているでしょ。この船はどっちに向いて進んでいるでしょう。

そう西ですね。何で西なんでしょうか。そうです。仏教の世界では極楽浄土、パラダイス、西方浄土と言って西にあるんですね。

西には金閣寺がありますよ。近くで見てみましょう。この建物は3つの異なる建築様式でできています。

一階部分は寝殿造りっていいます。天皇家やお公家さんの家の造りですね。蔀戸という、跳ね上げ式の窓が特徴ですね。

二階は書院造りです。武家造りとも言いますが、今の日本の家の原型になった造り方ですね。

三階は禅宗の様式ですね。窓の形に特徴があります。あの形は蓮の花をかたどっています。てっぺんにあるのは何ですか。ニワトリ??。 鳳凰ですね。
写真の説明(内部) さあ、中には入れないので、こちらの写真を見てください。

(このあと1階、2階、3階の写真を見せて説明)。

この建物は正式には舎利殿と言われます。

舎利って何かご存知ですか。お寿司のご飯ですよね。

でも本当はお骨のことを舎利っていうんです。誰の舎利だかわかりますか。そうです。お釈迦様ですよね。

この容器はお釈迦様のお骨を入れてあるのです。それで舎利殿っていうんですね。この建物は約20sの純金が使われていると言われます。
舎利殿について 全部でどれくらいの金額になるでしょうか。今の金の価格ってご存知ですか。1グラムで約5000円です。さあ、いくらでしょう。正解!!
勘合貿易と

明王朝、倭寇との
関係
義満は当時、中国の明と貿易をしていました。

銅の鉱石を輸出して明銭や生糸、シルクを輸入して沢山お金儲けしたみたいですよ。

その時の貿易のことをなんていいますか。そうです。勘合貿易ですね。学校で習ったでしょ。

倭寇とか海賊の話とかも。中国のお客さんをここに招いて接待をしたのかもしれませんね。当時、お坊さんが通訳として活躍したみたいですよ。

お経とか中国語で書かれていたので中国語が理解できたんですね。

おまけですが、日本から輸出していた銅の鉱石には多量の銀が含まれていたみたいですよ。中国の皇帝はさぞ、喜んでいたでしょうね。当時、日本は銀の抽出技術がなかったみたいですね。勉強して技術を身に着けないとダメですよね。
銀河泉から夕佳亭まで
銀河泉・竜門の
滝(登竜門)について
(銀河泉とかは、義満が茶の湯で使った泉の水ですといった簡単な説明で)。

竜門の滝は、滝の下の大きな石は鯉を表しています。

登竜門っていう言葉はご存知ですか。鯉が滝を登ると龍になるという話、中国の説話ですよね。夢を達成するためには努力が必要という意味ですね。
安民沢・白蛇の塚などと

西園寺家との関連
こちらは安民沢という池です。

この辺りは西園寺公経の時代から庭園だったところと言われています。

真ん中は白蛇の塚といって白蛇を神さまとして祀っています。

蛇は水の神様と考えられています。夏の干ばつの時に雨ごいの儀式なんかをしたのかもしれませんね。
夕佳亭に
ついて
こちらは、夕方に金閣を見るとすごくきれいな場所です。

奥の山は衣笠山と言いますが、借景になっていますよね。

この上に茶室があります。江戸時代の初めに当時の住職が天皇を招くために建てたと言われています。

夕方に金閣がきれいに見えることから夕陽に映える茶室という意味で、夕佳亭と呼ばれています。

南天の床柱、萩の違い棚が有名です。八代将軍の義政が使ったという手水鉢がこちらですね。
不動堂を経由して出口へ
不動堂に
ついて
こちらは不動堂です。

石造りの不動明王がご本尊です。金閣寺が建てられる前から此処に建っていたと伝わっています。

ご本尊は有名のお坊さん、空海の作と言われています。おみくじがありますが、しますか。
家紋、
特に桐紋について
(門を出て、瓦の桐の紋を見ながら)
この瓦の模様は何かわかりますか。
家紋ってご存知ですか。

これは日本の国の家紋ですね。桐紋といいます。(安倍首相の写真を見せて)安倍さん、ご存知ですよね。

ここにあるのが桐の紋です。それから壁に5本の線が入っていますね。5本線はこのお寺が一番ランクの高いお寺であることを示しています。では、駐車場のほうへ向かいましょう。